ロバート・レッドフォードが好きってこともあるけど。
よい映画でした!
映画としてはどうなのって言われる人も多いかもしれないですね。
大作っていうよりも・・・年寄りの自己主張色ともとれるかもしれないですし・・・。
でも,個人的には好きでした。
年寄りになって,いまの地位を獲得したからこそ主張できる(主張しても公開できる。見てくれる人もいる)ものもあると思います。
ロバート・レッドフォードがんばれ!
またまた,邦題が微妙ですね。
原題は「Lions for Lambs」 羊に率いられたライオン。
第一次大戦の独の言葉らしいです(映画の中でいってました)
英は兵士はライオンだが,それを率いるトップは羊であるというようなこと。
政治的な映画であるのですが・・・。陰謀って。
議員とマスコミ,戦場と議員,戦場とマスコミ,切り取って考えるとよくある映画ですが,それに教授と学生(さかしい学生:カミーユみたいな)政治や世間への無関心さの象徴としての学生などをも含めた,三つ(戦場・会議室・学校みたいな)の象徴的な軸で繰り広げられる群像劇。
1時間足らずに起っている現実と虚構の世界。
机上の空論と現場。
教授と学生がこんなことやってる間に,志願兵としてイラク戦争に参画した学生たちは・・・。
9.11の恐怖。恐怖により恐怖が作られた瞬間。まともな判断をできた者がいるのか!?
という発言。判断の是非ではなく(誤りを認める発言ではあるが),恐怖に彩られた国を動かすものは・・・。
まぁ,いろんなことが短い映画の中に詰まっていますが,
それを,教授と学生のい論争と同じ軸でとらえた皮肉さというか・・・なんというか。
アメリカの中でこのような映画が作られるのもいつものことだが面白い。
そして,また戦争万歳映画もつくられる。
忙しい国だ。