もっと知りたい・・・。知的好奇心。その欲求に従ったために・・・。
ゾディアックという犯罪者に焦点を当てるのではなく,それを追う立場のもの達の欲求を掻き立てるものとは・・・。
かなり良かったです。知らず知らずのうちに,観ている自分もZODIACの虜になって行く感覚がしました。ZODIACが恐怖なのか,それに惹かれていくことが恐怖なのか・・・。
知的好奇心,欲求・・・人間らしさというものに蝕まれていく人の心の動きを,映像化できたのはデビッド・フィンチャーのなせる妙技だと思いました。
ファイト・クラブのような派手なCGで引き込むのではなく,グッと押さえた映像及び視点(CG)からも,見えないところがみえるかもしれないという好奇心をくすぐられているんだな〜と思ったり。
俳優人も熱かった。グリーン先生(アンソニー・エドワーズ)が登場したのにはびっくり。ER同様に家庭か仕事かの葛藤に悩まされているのも・・・ちょっと(笑)
ホントに良い作品でした。パニック・ルームからどういう方向に来るのかと思ってドキドキしていましたが,ホッとしました。やはり,人間の心理を映像化していく天才だな〜と再確認。スタンリー・キューブリックと比較することではないが,これだけ人間らしさを表現できる才能はすごいですね。
今年度のNo1になるかな〜。トランスフォーマーとか夏の大作もちょっと気になりますね。